本講義の目的は、多様性(ダイバーシティ)を理解することにある。グローバル化による他国民・異民族との異文化接触のみならず、日本国内における多様な文化背景を持つ人々との関わり合いについて考える。特に医療場面における同僚および患者の持つ“自分とは異なる”文化的背景に気づき,配慮し、尊重するための基礎的な知識と技量を身につけることを目標とする。
 郵政省通信総合研究所(現,国立研究開発法人情報通信研究機構)において特別研究員として、コミュニティの知識を攪拌するインターネット・メディア「パブリック・オピニオン・チャンネル」の研究・開発と実証実験に携わり得られた知見を取り入れた内容とする。
 本講義では「グループワーク」や「ディスカッション」とする授業回以外においても、文化と自己の相互作用および異文化との関わりについて自己理解を促し深めるよう、学生から反応・回答・意見を求める形で進行するため、授業に対する積極的な関与が求められる。