歯科医療は患者中心の医療システムへ、そして、QOL,EBM,多職種連携、インフォームド・コンセント、セカンドオピニオンなどに象徴される新しい医療の流れと、超高齢化社会を迎え人口構成が変化し歯科補綴への需要が高まる中、多様化した患者に対応した歯科補綴処置が望まれる。
 部分床義歯(局部床義歯、パーシャルデンチャー、Removable Partial Denture,R.P.D.)補綴の特徴および目的は「歯列の部分欠損とそれに伴って生じた歯周組織や歯槽突起の実質欠損を人工物で補うことを目的として、残存歯やインプラントを支台とする可撤性有床義歯を装着し術後管理する事」である。1欠損から13歯欠損にいたる多様な欠損の症例に適用され、口腔機能の賦活・回復・、審美性の回復・改善などに寄与し、患者の持つ歯の欠損から生じる困難な問題を解決し、「食べる喜び」や「生きる喜び」を提供できる歯科医師になることを希望している